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『風の中の雌鳥』とか [映画]

随分気温が上がって、夜の気温が心地良い今日この頃皆さん如何お過ごしでしょうか。

H.R.ギーガーさんがお亡くなりになったとの事。自宅の階段で転倒というケースは
塩沢兼人さんや谷啓さんを彷彿としてしまいます。謹んでご冥福を。
ギーガーさんと言うと「シャー」って言うアレより『邪聖剣ネクロマンサー』
を先に思い出しちゃう。アレは描き下しじゃないと知ってビックリしましたが。

『風の中の雌鳥』という映画を鑑賞。 昭和23年作。 小津映画。
戦後の復興時に金策に困った奥さんが勤めたお仕事が原因で
突然復員したダンナとトラブルが発生するお話。

製作した監督自ら、良く無い失敗作と評価している作品なんですが
正面で台詞を放つ小津節カットが比較的少なくて、私は見易かった。
冒頭の風景シーンをラストにも持って来る辺りも小津節ですかねぇ。
巨大な石油タンクのすぐそばに木造の掘建て小屋が立ってる絵が何とも。
絵も音もフェードアウトした後に終テロップを出すフェイントにズッコケた。

タイトルの雌鳥を演じるは田中絹代さん。ニワトリは登場しない。
仰向けで二重あご。戦後の食糧難の時代に流石ですわ。
片や、タイトルの風の一部を演じるは佐野周二さん。
ボサボサ頭にヘロヘロネクタイ姿で気合い入ってる。
この映画のキャラクターは、ホントに質問が好き。
何かって言うと「なんで」「どうして」のオンパレード。『アクマイザー3』か!

見所はラスト寸前の田中絹代さんの体を張った演技。
銀ちゃんならぬ、絹代ちゃんカッコイイ!!
一歩間違えば大怪我しそうな撮影を断行した役者魂を感じます。
正直、ココ以外はボンヤリした展開なので余計に強烈。
そして最後、佐野周二さんにベアハッグしてる様に見えなくも無い。
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